1ヶ月検診で出会った看護師さん

1ヶ月検診で出会った看護師さん

子育て中、特に小さい子を育てているときは、働いていたときより人に会う機会が減る人がほとんどだと思います。私もその1人でした。1人目の子どもを生んでからしばらくは、体調が悪かったこともあり、 夫以外と話さない日が続きました。

妊娠中は、なかなか会えなかった友人に会ったり、新生児に必要なものを買いにいったりで外出も多く、活動的かつ社交的に生活していたので、出産後は以前の生活とのギャップが激しく、日を追うごとにうつうつとした気持ちになっていきました。

今考えると、産後うつだったのかもしれません。そんな気持ちのまま、子どもの1ヶ月検診を迎えました。私は総合病院で出産したので、総合受付で診察カードを機械に通し、産科の看護師さんから呼ばれるのを待合室で待っていました。

幸い子どもはよく寝ており、待ち時間ままだまだありそうなので、私もうとうとしていまさした。名前が呼ばれた気がしてふと顔をあげましたが、名前はもう何回か呼ばれたあとらしく、看護師さんが困り顔で診察室がある方へ歩いていきます。

1ヶ月検診の人はたくさんそこにいましたが、私は自分が呼ばれたのではないかと心配になり、その看護師さんを追いかけました。診察室に入る手前でなんとか看護師さんにとまってもらい、名前を確認したところ、私ではありませんでした。

謝ってまた席に戻ろうとしたとき、看護師さんがおずおずと「赤ちゃんとの生活はどうですか?」と聞いてきました。ただでさえ忙しい総合病院の産科で、今日は検診もあってさらに忙しいのに、そんなことを検診外で言われるなんて思ってもいなかったので、私はびっくりしてしまいました。

その看護師さんはどうみても二十歳そこそこで、助産師さんたちのなかで少しおどおどしながら働いているような感じでした。忙しいのに大丈夫?とは思いましたが、気にかけてくれたのが嬉しく、前の生活とのギャップに悩んでいると相談しました。

看護師さんは真剣に話をきいてくださり、私のつらさをしっかりと受け止めてくださいました。そのあとで、「私はまだまだ新米看護師で、偉そうなことは言えないけれど、赤ちゃんがもう少し大きくなれば、新たな縁や出会いを運んできてくれますよ」と言ってくださいました。その言葉にはっとして、とても救われました。

看護師さんのお言葉通り、子どもが小学生になった今では、子どもを通じてできた友人たちと、楽しい毎日を送っています。あのとき、ためらいながらも私に声をかけてくださった看護師さんに、今でもとても感謝しています。

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